女性にフィナステリドとデュタステリドはだめですか? その理由と男性との違い

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女性にフィナステリドとデュタステリドはだめですか? その理由と男性との違い


女性にフィナステリドとデュタステリドが原則として禁忌とされる理由は、主に以下の点が挙げられます。

女性にフィナステリド・デュタステリドが禁忌である理由

  1. 胎児への影響(特に男児):
    • フィナステリドとデュタステリドは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害する作用があります。
    • 妊娠中の女性がこれらの薬剤を服用したり、破損した錠剤に触れたりすると、経皮吸収される可能性があり、男子胎児の生殖器の正常な発達に悪影響を及ぼす恐れがあります。具体的な影響として、生殖器の奇形などが懸念されます。
  2. 女性のホルモンバランスへの影響:
    • これらの薬剤は男性ホルモンに作用するため、女性が服用するとホルモンバランスが乱れる可能性があります。これにより、月経不順や体調不良、乳房障害(女性化乳房、乳房痛など)などが起こる可能性があります。
  3. 女性型脱毛症(FAGA)への有効性が確立されていない:
    • フィナステリドやデュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として効果が認められています。しかし、女性の薄毛(FAGA)に対しては、有効性が確認されていないか、限られた症例でのみ効果が報告されているに過ぎません。海外での研究では、閉経後の女性を対象としたフィナステリドの試験で有効性が確認されなかった例もあります。
  4. 経皮吸収のリスク:
    • 特にデュタステリドは経皮吸収されやすいため、妊婦や妊娠の可能性のある女性は、破損した錠剤に触れることさえも避けるよう注意喚起されています。

男性との違い

フィナステリドとデュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)の原因となるDHTの働きを抑えることで、薄毛の進行を抑制し、発毛を促進する効果が期待されます。

  • 男性の場合:
    • 男性型脱毛症は、テストステロンが5αリダクターゼという酵素によってDHTに変換され、このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合することで発症します。
    • フィナステリドはII型5αリダクターゼを、デュタステリドはI型とII型の両方の5αリダクターゼを阻害することで、DHTの生成を抑制し、脱毛の進行を抑えます。
    • 男性が服用する場合、性機能に関する副作用(性欲減退、勃起不全、射精障害など)や、まれに女性化乳房などが報告されています。しかし、胎児への影響は、精液への移行がごく微量であるため、通常は問題ないとされていますが、妊活中は服用を一時休止するよう勧める医師もいます。
  • 女性の場合:
    • 女性の薄毛(FAGA)は、男性型脱毛症とは異なるメカニズムで起こることが多く、ホルモンバランスの変化、加齢、ストレス、生活習慣などが複雑に絡み合って発症すると考えられています。
    • そのため、男性型脱毛症に有効なフィナステリドやデュタステリドが、女性の薄毛に必ずしも有効であるとは限りません。
    • 前述の通り、胎児への深刻な影響や女性自身のホルモンバランスの乱れのリスクがあるため、原則として使用は推奨されません。

結論として、フィナステリドとデュタステリドは、その作用機序や副作用のリスクから、特に妊娠中の女性や妊娠の可能性のある女性には絶対に服用・接触が禁止されています。女性の薄毛治療には、これらの薬剤とは異なるアプローチが取られるのが一般的です。

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